2026年9月1日(火)
つみきってどうやってあそぶの? – 第6回 元保育士スタッフのひそひそばなし
みなさん、こんにちは!元保育士スタッフのFです。
すでにご存じかもしれませんが、ニチガンは木製のおもちゃや雑貨を作っている会社です。(いつもありがとうございますっ!)
そんなニチガンによく届くご相談があります。 それは……「つみきって、どうやって遊べばいいの?」というお悩みです!
シンプルな形状だからこそ、「どう遊ばせたらいいのかな?」「どう関わればいいんだろう?」と困ってしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、元保育士の視点からお子さまの成長に合わせた遊び方のアイデアや親子の関わりのコツをご紹介します!
「つんでみよう、ならしてみよう」五感を使って遊ぶ第一歩
初めてつみきに触れる小さなお子さまは、木の感触、手触り、音、匂いなど、五感をフルに使って遊びます。
- 触ってみる、持ち上げてみる
- 振ってみる、つみき同士を打ち鳴らしてみる
- 2〜3個積んでみる、それをガラガラと倒してみる
まずはこの繰り返しの遊びから始まります。 一見するとシンプルな遊びに見えるかもしれませんが、子どもたちにとっては大発見の連続!満足いくまでたっぷり楽しんでいる最中です。
ちなみに、ニチガンの商品には「おとつみき」という種類もあります。 つみきの中に木玉などが入っていて、振るとカラコロと優しい木のおとが聞こえてくるおもちゃです。音を聞くのが好きなお子さまにはとってもおすすめですよ!
金属やプラスチックの冷たさとは違い、触れた瞬間に手のひらのぬくもりを優しく包み返してくれる木のおもちゃは、まるで生きものの肌に触れているような安心感を与えてくれます。 私が以前働いていた保育園でも、子どもたちの情緒を育み、気持ちを落ち着かせるために、木製玩具がたくさん取り入れられていました。
初めて出会うおもちゃなら、大人だって遊び方が分からなくて当たり前ですよね。 お子さまがどう遊んでいいか迷っているときは、大人が楽しそうに音を聞く仕草をしてみせたり、目の前で少し高く積んで見せてあげてください。 真似をして耳を澄ませてみたり、積んだものを倒してその音や動きに大笑いしたり。
そのうち「積んで!」とアピールしてきて、大人が積んだ先からニコニコで倒すようになり、やがて「自分でも積んでみたい!」という意欲に繋がっていきます。 大人のほんの少しの手助けや見本が、子どもの「自分で発見!」「やってみたい!」を育みます。ぜひ焦らず、一緒にゆったり遊んでみてくださいね。
「高く積む、見立てる」自分だけの世界に夢中になる時期
遊びの次の段階に入ると、より高く積むことに挑戦したり、横へまっすぐに並べて「電車!」などと簡単な「見立て遊び」をするようになっていきます。
この時期は、まだ「一人遊び」の段階です。 周りのお友達と高さを競うようなことはせず、「できた!」という達成感を自分で喜んだり、黙々と並べる世界に入り込んだりして、遊び自体はお子さま一人で完結することが多くなります。
「一人で遊んでいるなら、大人は見守るだけでいいのかな?」と思われるかもしれません。 でも実は、大人がちょっと隣で関わることで、お子さまの成長の芽がぐんと広がります!
例えば、大人が隣で一緒に並べてみたり、お子さまが見立てたものを「かっこいい電車が走っているね」「大きなタワーができたね!」と言葉にして伝えてあげることです。 大人の言葉を聞くことで、「これは電車っていうんだ!」と新しい言葉を知り、真似して発語するきっかけになります。 何より、「大好きなお父さん・お母さんが自分の遊びを見ていてくれる」という安心感に包まれることで、お子さまは心ゆくまで自分の世界に没頭し、思う存分遊ぶことができますよ。
「ごっこ遊び、組み合わせて」広がる想像力と、誰かとつながる喜び
さらに成長すると、つみきは「建物」や「世界観」をつくる素晴らしい道具に変化します!
色のついたつみきや、動物のプルトーイ(引き車)などを組み合わせて、つみきで机や椅子を作っておままごとをしてみたり。 また、シンプルな無垢のつみきでも、四角と三角を組み合わせて「お家」、細長い形を並べて「橋」など、自由な組み合わせでストーリーをつくって遊ぶ「ごっこ遊び」がとても豊かになっていきます。
この頃になると、一人遊びから少しずつ「周りの大人や友達、兄弟と一緒に遊ぶ」姿が増えてきます。 「ここにお家作ろうよ!」「車通しまーす!」とやり取りをしながら遊ぶことで、相手の気持ちを意識したり、イメージを共有する楽しさを学んでいくのです。
お友達と一緒に遊ぶ機会が増えることで、自分だけの世界から一歩広がり、新しい言葉や概念を学ぶ機会も増えていきます。 そんなお子さまと遊ぶ時には、言葉一つひとつによく耳を傾けてみると「こんなこと考えているんだ!」と発見が増えて面白くなりますよ。
この段階までくると、無理に大人が話しかけなくても、自分で考えて夢中になって遊ぶ時間が増えていきます。大人は過度な口出しをせず、集中できる環境を整えてあげることも大切です。
子どもから「一緒に〇〇しよう!」と声をかけられた時には、ぜひ全力でその世界観に入り込んで一緒に楽しんでみてくださいね。 時にはつみきで上手く再現できず、「どう作ったらいいんだろう?」と悩む姿も見られます。そんな時は「こうするといいよ」と答えを出すのではなく、「こうしてみるのはどう?」と“提案”してあげると、子ども自身が「そうしてみよう」「やっぱり違うな」と考えを深める良いきっかけになります。
広がるアイデア!こんな遊び方もおすすめです
つみきの可能性は無限大です。ぜひご家庭でこんな遊び方も試してみてくださいね!
- おままごとにプラス:つみきをご飯やお皿に見立てて遊ぶ
- ドミノたおし:まっすぐ・カーブに立てて並べて一気に倒す
- 他のおもちゃと組み合わせ:人形やブロック、ミニカーや動物フィギュアの「おうち・道路」にする
- お絵かきつみき:床に平らに並べて大きな絵や模様を作る
- 影絵あそび:ライト(懐中電灯など)を当てて、壁に映った影の形を楽しむ
日常のちょっとした工夫で、新しい遊びがどんどん広がります!
最後に……遊び方に「間違い」はありません!
保育園では「お子さまの遊びたいように自由に遊んでもらう」という方針が多く見られます。 私自身も実際に保育士として一緒に遊んでいた頃は、ケガの恐れがある時や危険な遊び方の場合はもちろん止めていましたが、基本的にはあまり口出ししすぎず、子ども自身がやりたいように遊べる環境を作っていました。
子ども自身に考えさせることも大切にしていたのですが、大人がちょっとだけ「こんなのもできるよ」と“アイデアの破片”を見せてあげるだけで、「じゃあこうしよう!」とお子さまから大人には思いつかないような更なるアイデアが次々と生まれることも!
大人が決めつけず、自由な発想を見守り、時には少しヒントを出してあげることで、子どもの想像力は無限に広がっていきます。 ぜひご家庭でも、お子さまの自由な発想を楽しみながら、たくさん一緒に遊んでみてくださいね!
【質問箱のお知らせ】 今回の「ひそひそばなし」はいかがでしたでしょうか? 質問箱では皆さまからのご質問やトークテーマを募集しています。日頃の育児のお悩みや「こんなこと聞いてみたい!」というテーマがあれば、ぜひお気軽にお寄せくださいね!
